しゃぼん玉 [ 乃南アサ ]

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「しゃぼん玉」を読みました。




ひったくりをしては逃げて、を繰り返して生活してる、20代前半の若者が主人公。


ある日、ナイフで少し脅すつもりが、手元が狂い、肉体にナイフが刺さる感覚を覚え

きっとこの人は死んでしまうだろうと思いながらも、逃亡する。

捕まったら、ただのひったくり犯じゃなく、殺人犯だ。

必死に逃げていくのだが、逃げている途中で、ある老婆と出会う。

大けがをしているっぽい老婆を、成り行きで助けてしまう。

ひょんなことから始まった、知らない村での老婆との二人暮らし。



そこから、彼の運命が変わる。







とまぁ、こういう話なのですが、

最初はこの若者は、本当に性根の腐った、クソ野郎なのです。

人間のクズですね。




なんでこんなクソ野郎になってしまったのかと言えば、

背景に、親がいます。

良い親に恵まれなかった子供。

愛される事を知らない子供。

その成れの果てが、こういう若者を作ってしまった。




ラストは感動。

普段は当たり前のように思っていますが、「帰る所がある」というのは、本当に幸せな事なのですね。


タイトルも秀逸。



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子供は親を選んで産まれてくる、という話がありますが、

それはあくまでも、美しい話の一つで、

実際は選んでなんて産まれてこないと思うのです。

じゃなければ、どうしてこんなクソ親の元に産まれてくる子がいるのでしょう。

自分で選ぶわけがない。




文中にも出てきますが、誰が一体悪いのだ、親だ、ではその親はどうしてそうなったのだ、

さらにその親が悪い。

その親というのは、戦時中を生きてきた人ではないのか。

あの頃は、皆生きるのに必死で、子供は宝だった。そんな最低な人間はいなかったはずだ。

日本の未来が良くなるようにと願って、戦って死んでいった人たちは嘆き悲しむだろう。

子供を虐待し、子供を捨て、子供を殺してしまう親があちこちにいるなんて。




親は子供を愛し、子供は親に愛される権利がある。




母親というものは、毎日子供を怒鳴っていなければいけない生き物なのだから

いわば、鬼婆と暮らしているようなものなのだから、

(温厚なお母さんもいるでしょうが、私の場合ね笑)

何も言わなければ、子供は自分は嫌われ者だと思ってしまうことでしょう。

我が子を可愛くないと思う親はいないのだから(一部例外を除き)、

好きに決まっている。そんなことは言わなくても分かるだろう、と思うのは

間違っているのだ。




ちゃんと言ってあげて欲しい。

一日に何度も、「あなたを愛している」と。






私は子供達が小さい時、とあるルールを自分の中に敷いた。


一日の始まりの朝と、一日の終わりの夜には、必ず「大好き」と言おうと。








第一子の息子、1歳半から、6歳まで続けた。





下の娘も同様にしようと思っていたのだが、これがなかなかうまくいかなくて、





油断してると、行き倒れて寝てしまう。笑

寝るのが早いんだよ!

かーさん、色々と忙しいんだよ!

というわけで、なかなか寝る瞬間をそばにいてあげる事が出来なかったので、

娘には違うルールを敷いた。



一日の始まりの朝と、その後は、

いつでもどこでも言える時に言えるだけ大好きと言おう。


娘はこのように、なぁなぁで始まったので、何歳まで続けたかなんて分からないのですが、




現在中一の娘と、高3の息子。




さすがに毎日ではなくなったけれど(鬱陶しがられるわ)、今でも、

思いついた時、言葉が浮かんだ時、とりあえず本人に向かって、

「お母さん、あなたが大好きなのよね♪」と言っています。

「知ってるよ」とそっけなく返されてしまいますが。




私があなた達をこれほどまでに愛している事をちゃんと分かっているだろうかと

彼らに聞いたことはないけれど、

間違いなく分かっていると思います。

たぶん、自信満々。




どうか、声に出して伝えてください。

大好きな気持ちを、大好きな人に。



きっとそれだけで、子育ては概ねうまくいく。




この主人公のような若者を作らないように、

私達親は、一生懸命子育てをしなければいけないのです。






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まるで梅雨みたいな毎日です。

雨雨雨雨雨雨雨雨雨両雨雨雨!

さて、雨の中に、一つだけ違う漢字があります。

なんでしょう!

(さては暇か)