からの続きになります。




そして迎える精密検査の日。




看護師さんが娘を連れにやってきます。




娘は病院の常連さんなので(笑)、看護師さんになついていて、

一人でも平気でついていってくれていました。

発育テストの開始です。

世間でも、1歳半検診というのがあると思いますが、

それと似たような検査です。


積み木を使わせてみたり、絵を見せて何かを当てたり、言葉が出ているか調べたり。




そして、MRIの検査。

幼児までのMRI検査は、動いてしまう為、睡眠薬を飲ませてからの検査になる為

長丁場です。

寝るのを待って、それから検査して、起きるのを待って(これは待たなくてもいいけど)…って

発育テストも入れると、丸一日かかるような検査で

めっちゃ疲れたのを覚えています!



しかもこの年齢の子供が、一日中機嫌良く過ごしてくれるはずもないしね!

退屈させないようにするのも大変だしね!




そして、診察結果を聞かされます。








レントゲン画像を見るのは、一人じゃなくて、数名の医師が見ます。

脳神経外科のドクターと、小児科のドクターと。



無言で、何枚も画像を見ています。

ドキドキの時間です。



先にやっていた発育テストの結果も届いているので、

それらを合わせた後に、

やっと結果を教えてくれます。






(あ!「おめでとう」の「と」が抜けていた!気にしないでくださいw)







(ちょっとひどい顔ねw)


私はとても驚くのですが、それは最初に、

「穴がふさがることはない」と教えられていたからなんです。

何本か神経が繋がってくれたらいいなーという気持ちで頑張っていたので、

ふさがるということは想定していませんでした。



どういうことなのかを聞くと、

症例として、脳室周囲白質軟化症の子供の穴がふさがった、という例がないわけではない、

ただ、世界中で見ての数件の報告で、

この時の脳神経外科のドクターは、私が知る限り、国内での報告は聞いておりません。

なので、「ふさがらない」というのがこの病気なのです。と言いました。



そして、また、丁寧な口調で言いました。




お母さん、


これは奇跡なのです。







人前なのに、全身の力が抜けて、私は声をあげて泣きました。



泣くよね普通。笑


でも周りの皆さんは笑っていました。私も笑い泣き。笑




こうして、私の、1年8か月の戦いは終わりました。

(終わっちゃいないけどね!この後の子育ては、皆さんと一緒です♪)




ただ娘は、ここまで他に病気もせずに順調に育ってきたわけではなくて、

0歳児の頃から喘息だったのと、何しろ小さいので免疫力もハンパなく弱くて、

外へ出したら熱を出す→そのまま入院、という図式になり

重い喘息の発作が起きて(息しなくなって、チアノーゼが出るんだよ!)、

救急にかけこみ、そのまま入院とか、

とにかく、3歳になるまで、何度も入院を繰り返しました。


3歳から6歳までは、入院はしなくなってきたものの、点滴治療に、月の半分通うという事態になり、

とにかく病院ばかりでした。

幼稚園も、年中から通わせたけれど、1年目はトータルで半年しか行けてません。笑



それが、小学校に上がった途端、喘息は季節の変わり目のみ、風邪はほとんどひかなくなり

とっても丈夫になり、

高学年では喘息の薬も飲まなくて良くなりました♪



喘息は、未熟児だから、ではなくて、一般の子でも多くの子が抱えている病気なので、

きっと病気ばかりで悩んでいるお母さんも多いと思います。



だけど、本当に年々強くなっていきますので、頑張って下さいね!!





今の娘は、ピアノも弾くし、かけっこも出来るし(リレーの選手にはなってないけどねw)、

知能も普通よりも良いくらいです。(1学期の成績が私の想像よりもずいぶん良かったのですよ!)

正真正銘の健常児として育ちました。






ここまで話してきて、もしかしたら気付いている人もいるかもしれませんが、

こんなに大変なのに、なんだかあぽりさんが一人で頑張っているように見える、という

人もいたかもしれません。

旦那さんは?

親は?とかね!



その話を少し。

ごめんなさいね、今日で出産記は終わらせようと思うので、もうちょい頑張って付き合って下さい!



私は、娘を産んだ頃、タイミングが非常に悪いんですけど、他の問題も抱えていました。

まず一つ目が、私の実父が癌になり、手術をして長期入院をしていた為、

母はそっちにつきっきりで私を助ける事が出来なかった事。

むしろ、私が介護やら、ケアやらを手伝いに行っていたという(笑)

なので、娘が入院中で良かった、なんて声もあったのですよ。

まさか生まれたばかりの赤ちゃんを抱えて、癌患者の介護や見舞いに行けないでしょう。

娘が2か月半も入院してくれていたおかげで、父が退院するまで私は面倒を見る事が出来ました。

(その父も今年他界しました)





そして二つ目。

夫がうつ病になっていました。

会社を辞め、薬漬けの毎日で、私や子供を助ける事は出来なかった。

むしろ、夫の面倒も見なければいけない、彼の方が私の助けを必要としていたという(笑)

私は何もやれてないんですが、その事で責められる事になります。

子供ばかりで俺を見ていない、と。

おめー何言ってやがんだこんちくしょーめ、と思うでしょうが(笑)

彼は心を病んでいたのです。

正常の考えが出来ない、何もかも人のせいにしたかったであろう時期。

私も、反論しては、彼の病気を悪化させてしまうと思って、全部飲みこんで我慢してましたので

色々な事がうまく行っていない時だったのです。




このように、ホントにホントにタイミングが悪くて、何もいっぺんにやってこなくても…と思う

三つの災難が、たった3か月くらいの間に同時にやってきてしまいました。

まさに、三重苦です。




神様は、私にどれほどの試練を与えるのか。

この世には、神も仏もないのか。

そんな風に思って、私がこの世から消えてしまいたい気分にもなりましたが、

当時の私は、頑張れちゃったんですよねー。

あの頃の私は、どこからパワーが出ていたのだろう。




一見、悲壮感漂っているように思われるでしょうが、

当時私は、いつもと変わらずに友達と接し、たくさん子連れで遊んでいました。

遊ばせないと刺激にならないしね!

なので友人達も、「いつものあぽりちゃん」と思って

深刻な状態だと思っていた友達はいなかったと思います。笑

決して辛いだけの日々じゃなくて、ちゃんと、楽しく人生を生きていたのです。

今と全く変わらないです。




今は同じことが起きたら、無理よ!笑

もう私はあんなに動けないわ。

こんな大変な事は、一生に一度にして欲しいですわよね!!




残念なのは、こんなに大変だった娘の子育てを、夫はたぶん、あまり知らない。

自然に大きくなったと思っている。

友人達が抱いている感覚と変わらないと思う。

初めて歩けた日も、異常なしと言われた1歳8か月のあの日も、

一緒に感動を分かち合うことが出来なかった。

私は一人で泣き、一人で喜んでいた。

リハビリに2年近く通っていた事も知らなかったですからね。

色んな事を話していたのに、うつ病って、記憶が曖昧になっていくらしくて、

しかも自分が関わっていないので、余計に記憶がなくなっていきますよね。

ほとんどの事を覚えていないのです。



それがとても、残念なのです。



もしかしたら、夫に限らず、多くの男性が、自分の子供の小さかった時の事は

忘れていっているかもしれないんですけどね(・∀・)








これまで、長々と読んでいただき、本当にありがとうございました!

備忘録として書けて、良かったです♪

それに付き合ってくれてありがとー♪


皆さん、私が頑張ってたから娘が治った、的な事を言ってくれていたけれど、

実際、私のやったことが効果があったのかどうかは分からないのです。

しかも、独自の方法なので、とんちんかんな事をやっていたかもしれないし。笑

何もしなくても、結果は同じだったかもしれないし。

でも、悔い無き子育てを出来たと言う点では、良かったと思っています(^∇^)




たくさんのコメントをどうもありがとうございました!

これアップしたら、お返事させていただきますね♪




最後に、もう一つだけ。




私のような出産をした人は、出産時に、「出産おめでとう」を言ってもらえません。

言ってくれたのは、3~4名だけでした。

言ってくれた人には大感謝です!



大勢の人に祝福された息子の時とは、雲泥の差です。

そりゃそうですよね、まともな出産じゃないんだから。

子供は目の前にいないわけだし、みんな、恐る恐る接する気分ですよね。



だけど、もしも身近にこのような出産をした人がいたら、

死産じゃない限り、ちゃんと、「出産おめでとう!」と言ってあげて欲しいのです。

その時は、泣いてそれどころじゃない人もいるかもしれません。

だけど、月日が経った後に、

「この子は誰からもおめでとうを言って貰えなかった」というのが、切なくなります。

この世にせっかく産まれてきたのだから、

それはとても、尊いことなのだから、

ちゃんと、お祝いされるべきだと思っています。



ハンディがあるとかないとか関係なく、

赤ちゃんは皆、おめでとう!なのですよね♪



出産記を詳しく読みたい方は、
もっと細かく書いたリメイク版が
ありますので、
こちらを読んでみてください↓
 





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私も一か所お出かけしてきましたので、次はその記事を書きたいと思います♪