何歳から長生き? ブログネタ:何歳から長生き? 参加中
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80歳くらいからでしょうか。

なんて言っていても、実際親がその年齢に来ると、

もっと長生きして、と思います。

今年亡くなった私の最愛の父は、77歳でしたが、知らない方達からは

「十分生きた」という言い方をして下さる方もいたのですが(悪い意味ではなくて励ます意味で)、

もっともっと生きて欲しかったです。



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80歳以上生きているからと言って、みんなが生きている事を楽しんでいるわけではないんですよね。



地域密着型の仕事をしていると、時々、お客様の人生を垣間見る事や、自分が関わる事があります。

色んな方がいますので、時々描かせてもらおうかなと思っていますにっこり





うちに来る、80代のお客様。


ずいぶん長いお付き合いになっています。





自分の足できちんと歩けるのですが、弊に捕まったり、ドアに捕まったりしながら

ゆっくりとしか歩けません。

身体も少々不自由で、手足もかすかに震えていますし、

物をうまく掴むことが出来ない事もあります。




足腰が弱っているので、医者からも「出来るだけ歩くように」と指示されているようで、

最初はたまにしか来なかったのですが

それを聞いて、

「とにかく毎日来るように。ちょうどいい距離だよね♪熱があるとか動けないという時以外は

毎日来てくださいね!」と言うと

忠実に守り、毎日来てくださっています。

イラストに描いてある、「毎日来るように言ってある」というのはこの事です。




目も悪く、小さな文字は全然見えなく、それは、私が老眼で見えないわ、と言うのとはレベルが違い

財布に入っているお金も認識出来ません。



来店された初めの頃、

「お金をおろしたいんだけど、どうやっておろしたらいいか分からない」と言うので

付き添いました。



画面の表示に従って、「ここに暗証番号を押してください」と言って、

私はあっち向いていようと思ったら、








1、2、3ダー!ってアントニオ猪木みたいになっちゃったけど、

大きな声で自分の暗証番号を言う!










他の人に聞こえちゃうから、そんな大きな声で言っちゃダメ!

悪い人いっぱいいるので、気を付けないといけませんよ。

などと言ったら、

「文字が見えないから打てないんだもん…。あんさん打ってちょうだいな」



私が打つの~~~!?がくがく

暗証番号を!?



仕方ないので、こっそり聞いて、私が打つ。




この時から、お金をおろしに来る時は私に頼んでくるようになった。




それだけではなく、お買い物をした後の会計でも、財布にお金がいくら入っているか分からない上に

目も良く見えないから的確な金額を取り出すことが出来なくて、

財布ごと私に渡して、「好きなだけ取って」と渡してくるようになった。

その財布を開けて、私が金額を取り出す……って

こんなことやっていいのか?と思いながらも、

このおばあさんは、私に、絶対的な信頼を寄せてくれていた。

万が一足りなければ、私にお金をおろしてとキャッシュカードを渡される。笑

信頼し過ぎてれ(苦笑)




力も、赤ちゃん並みにしかなかったので、ペットボトルや缶詰など、

ちょっと力がいるものは全く開けられなかった。

なので、全て開けて渡す。

家にあるものも持ってきてくれれば、全部開けるからと言うと

毎日持ってきた。笑




そして、動作にとても時間がかかる。

それに付き添っていると、30分以上専属秘書のように(笑)拘束されるので

仕事が回らなくてえらいこっちゃになるのですが、

事情をスタッフ全員に説明して、私が休みの時でも同じようにやってあげて欲しいと言うと

みんな快く承知してくれた。



そしてほどなくして聞かされた事が、

当然うちだけではなく、他のお店にも買い物に行くわけじゃないですか。

どこへ行っても迷惑がられて、入店拒否。

出禁(出入り禁止)にされてしまったと言う事が分かった。

なので、うちにしか来ることが出来なくなっていたことが、

後で分かった。





確かに、とても遅くて、時間もかかるし、スタッフ一人独占状態になるし

人が足りない所では致命的になることもあるだろう。

それでも、何か悪さをしたわけじゃないのに、出禁は無いと思うんだよね。

私はこのことにとても憤慨して、

「なんだそれ。だったら他のお店に行く必要はない。全てうちがやるから、これからうちへ来て」と

おばあさんは怒ってないのに(世間話のように話してくれただけなのに)、

私が一人で怒っていた。笑



暑くて具合が悪い時にもお水を提供し、休める椅子を出し、

買い物も、何が欲しいのが口頭で言ってもらって、私が店を回って全部用意した。



そして、何年も何年もそうしているうちに、二人の間に絆が出来て行った。







そんなある日。







突然私の手を握り、









人生に楽しみなんか一つもない。

どこへ行っても邪魔者で、自分なんかいない方がいいんじゃないかと思う。

迷惑をかけて申し訳ないと思っていても、お話出来る事が嬉しくて、

世話をしてもらう事が嬉しくて、毎日来ている。

あなたがいないと生きていけないと言って、泣いてお礼を言うのだ。










こんなこと言われたら、全米が泣くわ。






逆に私こそ感謝をしたい。

その一言で、私達スタッフは全員が、今日も頑張れるのです。



おばあさん、長生きしてね♪








私が昔々、まだ高校生か大学生だった頃、

北海道の片隅のどこかに書かれていた標語。

当時、大好きな言葉でした。




「子供叱るな今来た道、年寄り嫌うな今行く道」





自分もかつて、誰かに世話をされ大きくなり、

いずれ誰かのお世話になって生きて行く。





自分で動ける若者の私は(ここめっちゃ強調)、

全力でサポートしたいと思うのです。





今日はちょっと長くなってしまいました汗

最後までお読み頂き、ありがとうございました!






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今日は夫が休日出勤で、子供達もそれぞれ忙しく、

私は一人ぼっちの土曜日を迎えています。うふふ。

久しぶりの晴れ!

一人で出掛けるのかって?

この久しぶりの晴れの日、洗濯物を5回は回す予定ですので引きこもりです!!

来週からまた雨だって言うじゃない?



皆さんも良い週末を!